2016年度全国茶品評会 碾茶の部 1等1席受賞茶
あれは2017年6月のことでした。
お江戸に引っ越した友人のところへ遊びに行ったときのこと。
友人が、ここに行ってみたい!というのでついて行った、オープンしたばかりの「GINZA SIX」。オシャレすぎる施設をワクワクしながら散策♫
これもステキ、これもステキ〜!と楽しみながらフロアを上がっていました。
そして、4階まで上がったところで、日本茶好きの私の興味をそそる、ただならぬ雰囲気ののれんが目に入ってきました。
『中村藤吉本店』という日本茶カフェ。店内に入ると大勢のお客さんがいらっしゃいました。
さすが銀座!というべく、店内もステキでした。
メニューを開くと、まあ美味しそうなパフェやらアイスやらで、、友人も私も、歩き回って疲れていたし、目が輝きました。
そんな中、気になるメニューに目が留まりました。
《別製抹茶》
~完全たる抹茶~
京都宇治・白川の茶畑より。
このお茶は、1年に渡り努力と愛情を茶に注ぎ続けた生産家に、太陽、土、水などの気候風土が奇跡的な条件を与えて結実したものです。
その香りはとてつもなく深く、高く、甘味と旨味は濃く、強く、色味は宝石のような神々しさをまとっています。
特に旨味の強さはずば抜けており、最初に甘みを感じた後、まるで味蕾をおされたように感じるほどの衝撃がきます。
気品のある後味と残り香が、いつまでも味覚と嗅覚に残り続けます。
美しい余韻をお楽しみください。
2016年度全国茶品評会 碾茶の部
一等一席受賞茶です。
5,000円
もうほんっっっとうに!え?え?って感じでした。
全国茶品評会といえば、国内の日本茶のコンテストの中でも最高峰ですよ!?
しかも一等一席??一番の中の一番??
お金を出して飲める機会なんてあるの?メニューに普通に載ってるし!
こんなの初めて!
まさかのメニュー掲載に半信半疑でした。
それに、飲みたいけど店内を見回すと若い店員さんばかりで、正しく淹れてもらえるか不安がよぎりました。
正直、日本一の抹茶に見合うよう、茶道の師範級の方が淹れてくださるのでは!?と期待していました。(期待はもちろん外れたようですね。笑)
価格も5,000円と、他のメニューよりもずば抜けてはいるものの、日本一の抹茶にしては安すぎるのでは??
これください!と注文すると、案の定店員さんから「こちらでよろしいんですね?」と念のための確認が入りました。
・・・滅多に注文が入らないのでしょう。
(それもそのはず、5,000円ですから。笑)
もちろん隣で友人もびっくりした顔をしていました。
(よくそんな高いお茶頼んだね!と心の声が聞こえてきました)
そして、、、、、キターー!\(◎o◎)/!
どんな顔をしているんだい?と早速茶碗の中をのぞき込む。
まずは、お濃茶で登場。
わああああ!緑色がとーーーっても濃くて、ツヤツヤ!
いままで見た抹茶の中で一番緑が美しい!ツヤツヤも一番!!
黒光りの茶碗にきれいな緑色が映えて、それはそれは宝石のように美しかったです。
よ~くめでたところで、一口ゴクリ。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなに濃いのに全く苦くない!!甘い!!なんでこんなに??
と思わず思ったほど!
お濃茶なのに一口飲んでも二口飲んでも、爽やかで甘くていくらでも入りそう!
ただただ感動!偶然入ったカフェに日本一の抹茶を飲めるなんて!!
「これ、日本一の抹茶!あなたも飲むべきだよ!」と友人にも強制的にシェア。笑
だけど友人は5,000円もする高価な抹茶をもらうなんて~と遠慮していました。そこを押し通して飲んでもらいました。
ゴクリ。友人も一口飲んで本当に感動していました。
美味しいものという概念ではなく、ここまでくると、人々を幸せにするアイテムです。
この抹茶を飲んだら幸せになるー!と思って、思わず隣に座っている友人にも飲んで欲しくなりました。
いやぁ、改めて思います。
日本一の抹茶が普通にメニューに載っている「中村藤吉本店」さん、素晴らしいですね。
後日この体験をお茶屋さんに紹介すると、
「2016年度の一等一席の抹茶は特に素晴らしかったとの話です。良心的価格ですよ!いや〜飲んでみたい。 」
「 あの1等1席受賞茶だったら値段は関係ないですよ。凄かったです!!飲めること自体奇跡です。」と大絶賛でした。
この奇跡の出逢いに感謝・感謝です!!