地理的表示(GI)取り消しは全国初!
以前こちらのサイトでも紹介していた、地域ブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に基づき登録された愛知県の特産品「西尾の抹茶」ですが、なんと、認証が取り消されていました!
農林水産省によると、2020年2月14日付で、地域ブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に基づき登録された愛知県の特産品「西尾の抹茶」を、対象から外したそうです。
これは、生産者団体の西尾茶協同組合が対象から外すよう求めたことに対応したもので、2015年の制度開始以来初めてのことだったそうです。
生産に通常よりも手間がかかり安い価格で販売できなかったため、抹茶の売れ行きが伸び悩んでいたとのことで、同組合が「流通面のメリットがない」として取り下げを要請していたそうです。
しばらく見ないうちに取り消されていたなんて・・・本当に驚きました。
ちなみにですが、「西尾の抹茶」は、特許庁の地域ブランドに認定されていますね。
農林水産省と特許庁でそれぞれ地域ブランドを守る制度がありますが、2つも必要なのでしょうか・・・。
内容は大して変わらないように感じますが。。。
特許庁のページ
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/index.html
農林水産省のページ
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/index.html
生産者としては、認証制度を利用することで販売力が強化され、所得向上につながることが一番かと思いますが、、、
現状はというと、、認証制度とお茶の価格UPがなかなか結びつかないのがイタイところ( ;∀;)
お茶の価格低迷でお茶栽培を辞める方がたくさんいらっしゃるようです。
茶農家の方々が意欲を持って栽培に取り組めるような制度ができたらな~と思います。