日本茶にはたくさんの健康効果がありますが、今回は花粉症対策に役立つものをご紹介します。
一般的に、アレルギーと呼ばれているものには、花粉症やアトピー性皮膚炎・蕁麻疹・気管支ぜんそくなどがありますが、これは花粉やホコリ、ダニなどの異物が人間の体に侵入したときに人間の免疫反応( 体を守るための防御システム )が関係して起こる症状です。
日本茶に含まれるカテキンには抗アレルギー作用があり、アレルギー症状を軽減・抑制してくれます。
日本茶の抗アレルギー作用は、カテキンの一種で日本茶のカテキン類の中で最も多く含まれるエピガロカテキンガレートの一部が変化した化合物「メチル化カテキン」の作用が大きく関係しています。
また、この「メチル化カテキン」の含有量は品種によってさまざまで、最も多く栽培されている「やぶきた」よりも、和紅茶用の品種として多く栽培されている「べにふうき」や「べにほまれ」「べにふじ」から作った日本茶に強い作用があります。
ちなみに、これらの茶葉は紅茶に加工してしまうとメチル化カテキンがほかの化合物に変わってしまうので、緑茶として飲むのがおすすめです。
さらに、急須で淹れるよりも5分くらい煎じて飲むか、粉末にして丸ごと飲む方がより効果的です。
最近では、べにふうきの粉末茶やキャンディーなど、機能性に特化したさまざまな商品が販売されているので、自分の好みに合ったものを選びましょう。
注意したいのが、抗アレルギー作用があると言っても薬ではないので速攻性はありません。また、体質によっては効果がない方もいらっしゃるかもしれません。
効果を感じるためには、花粉症の時期よりも数カ月前から飲むことをおすすめします。日々の生活の中でぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。