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最新!令和2年度の日本茶の価格

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最新!-令和2年度の-日本茶の価格

最新!-令和2年度の-日本茶の価格

令和3年8月掲載分の日本茶情勢のまとめです。(農林水産省発表分)
今回は日本茶の価格(荒茶段階での)をご紹介します。
※荒茶=茶葉を摘採して加工したもの。(葉の大きさが不ぞろいで茎も混じっている状態)

令和2年度 日本茶の価格(荒茶での)

全体で822億円。

お茶の種類ごとの特徴と荒茶生産割合及び荒茶価格

お茶の種類:煎茶

《特徴》
・最も一般に飲まれるお茶。新芽を蒸して揉んで乾燥させて製造。
《主な産地》
・全国
《生産割合》
・54.2%
《荒茶価格》
1,088円/kg

お茶の種類:玉露

《特徴》
・棚を用いて藁や寒冷紗などで、収穫前20日前後の被覆栽培を行い、煎茶と同様に製造。
《主な産地》
・三重県、京都府、福岡県
《生産割合》
・0.7%
《荒茶価格》
2,828円/kg

お茶の種類:かぶせ茶

《特徴》
・藁や寒冷紗などで、収穫前1週間程度の被覆栽培を行い、煎茶と同様に製造。
《主な産地》
・三重県、奈良県、福岡県
《生産割合》
・3.3%
《荒茶価格》
1,306円/kg

お茶の種類:てん茶(抹茶の原料)

《特徴》
・摘採期前に棚施設等を利用して茶園をよしず、コモ、寒冷紗などの被覆資材で2~3週間程度覆った「覆下茶園」から摘採した茶葉を蒸熱し、揉まないでてん茶炉等で乾燥させて製造。
・てん茶を茶臼等で微粉末状に製造したものが「抹茶」になります。
《主な産地》
・鹿児島県、京都府、静岡県
《生産割合》
・4.0%
《荒茶価格》
2,168円/kg

お茶の種類:玉緑茶

《特徴》
・煎茶の製造方法と異なり、最後に形を細長く整える工程がないため、茶葉の形が丸みをおびている。
《主な産地》
・佐賀県、長崎県、熊本県
《生産割合》
・2.4%
《荒茶価格》
1,627円/kg

令和2年産は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う需要の減少を見通し、大幅に減産。
茶期別生産量では、近年、主にリーフ茶向けの一番茶の生産量は減少しているが、ドリンク等向けの安価な三番茶や四番茶・秋冬番茶の生産は増加傾向。また、需要の高まっているてん茶の生産についても増加傾向にあります。
茶農家1戸当たりの栽培面積は拡大が進んでおり、特に鹿児島県では規模拡大が顕著です。

荒茶価格の動向

 お茶の価格については、ペットボトル緑茶飲料の需要の伸びに呼応する形で平成16年までは上昇。
その後、需要の停滞により低下傾向にあります。
 また、お茶の価格は①茶種による価格差、②茶期による価格差等が大きく、これに品質に応
じた価格差が加わるため、農家によっては大きな差が生じます。

参考:農林水産省HP

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