かなえまる
水色が黄金色で、満面の笑みがこぼれるようなお茶になってほしいと願い、その願いが叶えば、という希望も込めて命名されました。
被覆による生育程度の低下が小さいため、玉露やかぶせ茶に適する品種で、全国的に栽培が可能な中生種。
収量は一番茶、二番茶ともに「やぶきた」より3割以上多い多収品種です。
製茶時の品質は香味が温和でくせがなく「やぶきた」よりも優れています。
かなやみどり
煎茶用品種。耐病性に優れ、香気に特徴(ミルクのような香り)があります。
土地を選びますが、芽立ちも良好で、外観・内質ともに優れた中晩生品種です。
煎茶の品質としては、外観がやや濃い緑色で、水色は濃く香味に特色があり、内質は優れています。
「かなやみどり」 は、「やぶきた」に匹敵する優良品種として多くの候補名が上げられましたが、静岡県の金立において素晴らしい煎茶用品種が育成されたということで「かなやみどり」と命名されました。
からべに
紅茶用品種。中国系の清香と穏和な滋味を持つ中生品種。
きょうみどり
玉露用品種。中生。
きよか
花のような香りと「さえみどり」の優れた香味が合わさって、清らかさを感じられる香高いお茶になって欲しいという願いを込めて命名されました。
暖地での栽培に適する品種で、香気に甘い花香があり、かつ滋味にうま味がある特徴を持っています。
香りの特徴を活かすために深蒸しは避けた方がよい。
きら香
煎茶用品種。「星野緑」に似て黄白色の新芽と強いうま味と甘みを持っています。中生。
くらさわ
煎茶用品種。生育旺盛で収量が多い中生品種です。
くりわたせ
煎茶用品種。うま味があり暖地向けの極早生品種。
夏茶の品質も良好です。
香駿(こうしゅん)
独特の深みのある芳香と渋味の調和した豊かな香味。中生。
多収性で耐寒性に強く、すっきりとしたハーブ系の香りが特徴です。
「くらさわ」と「かなやみどり」を掛け合わせて選抜。
「香駿」は駿河の国で育成され、「やぶきた」とは異なる優れた香りを持っていることから命名されました。
ごこう
晩生。玉露用に多く栽培されます。やや晩生。
こまかげ
玉露用品種。寒害や干ばつに強い、やや晩生品種です。
こやにし
中生。煎茶用品種。
参考資料
公益社団法人 静岡県茶業会議所HP
http://shizuoka-cha.com/
茶品種ハンドブック 第6版